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玉匣

 
 
『ふたりうらしまと永遠の國』主題歌
 
《玉匣》
 
作詞:イザナミノミコト
作曲:幽
唄:翠蓮
 
 
※詩:青龍ノ皇
 
特典CD用イラスト:宮嶋広祐
 
 
 
 
 
波立つ海に沈む砂時計
零した命と祈りは 睨みを効かせた闇に堕ちる 
さよならと無念が 運命だというなら
閉ざされた泡沫の夢に 潜めて
 
人知れず捧げた祝詞は 今 御伽の序章を捲った
無垢な瞳にはどう映るか?
小さな掌で捧げた黙祷は 行く宛も無く海を漂う
嗚呼…
 
愛されていたかった
愛させて欲しかった
叶わぬと悟った願いと
永遠の國 このに仕舞って
知られず生きるのでしょう
 
蒼となりて 泡となりて
この身投げてまで守りたいものは いつしか指切りし約束
夢現の中で揺らいだ雫は
永久の海 揺蕩うだろう
 
 
吸って吐いた息がもどかしい
忘れかけた過去の記憶が
気丈な笑みの裏で 呼吸の仕方も忘れさせてく
絶え間なく 漣が揺らいで その記憶の全てを攫えたら
 
霞んでく名前と 沈んでく視界と
波穂が閉ざした道標
永遠の國 このに仕舞って
胸に秘めたままで
 
忘れ去りて 泡となりて
記憶の狭間で叫んだ唄は いつになれば届くのでしょう
手をすり抜けてく二つの言霊は
津々浦々と響くだろう
 
 
生まれながらにして
誰かと同じになれたことはただの一度もなく
諦めても なお 求め続けてしまう。
 
自分がどんな人間なのか
歪な軌跡を遺そうともがいても
あなたの目にふれた瞬間、零れてしまうから
 
この気持ちだけは
の中に仕舞っておきたかった。
 
自分が信仰していたものは、他者にとって何の価値もなく
その歪の差を埋めようと
言葉を尽くしても分かり合えず
言葉を閉ざせば孤独が押し寄せ
この広い海で
ただひとり、ただひとりなのだと。
 
でも本当は。
ほんのひとかけら、ひとかけらで良いから
 
見付けて
掬いあげてほしい。
 
 
涙散りて 泡となりて
刻を止めてまで守りたいものは
身勝手な トワの秘め事
崩れゆく最後の願い叶うなら
名前を呼んで
 
泡となりて 沫となりて
二人紡いだ儚き御伽は 閉ざされた匣を開いて
夢現の中で溶けゆく想いは
永久の海に還るだろう
 
泡沫よ流るる永遠